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物語の騎士像

現代で騎士や武士を見る機会があるとしたら、それは映画などのフィクションの中でしょう。
小説や映画の中で生きる騎士に憧れを持つ人もいるように、現在は実物の騎士を見ることは出来ません。だったら、想像するしかありません。
そして、私達は、物語の著者が、空想の中で作った騎士像を、本物として見る傾向にあります。
著者が作った騎士像といいましたが、史実の中に残っている騎士像を参考にしている場合も多々あるので、一概に空想とは言えないかもしれませんが、日本人の場合、ライトノベルなどの文化があるように、騎士という存在がアニメやマンガなどにもよく登場します。

騎士像で、物語に登場するモノと実在した騎士の姿で大きな違いがあるとするなら、騎士道精神という騎士を形作る部分での違いがある作品も多数あります。
例えば、悪辣な国家に所属する騎士が悪として描かれていることもあります。

現実では、騎士の時代の終わりと言われている14世紀を過ぎると騎士の存在意義が戦場で薄れていく。より大勢の人を集めた軍隊と、火薬を使った兵器の登場で、騎士という役割が時代遅れになってしまったのではないかと考えることが出来る。
そのため、高潔な存在であった騎士が盗賊同然で、金品を力で奪うということが多発した時代でもある。
これは、騎士が腐敗したというよりも、時代が騎士を求めなくなったことで、取り残されてしまったと考えることも出来る。

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